第二章

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(第3話)

第二章 3話 第二章 3話

藩校の助教時代、柔と剛 二つの顔を垣間見せた貫一郎

藩校の助教時代、柔と剛
二つの顔を垣間見せた貫一郎

脱藩した父・貫一郎に代わり、土下座して詫びる息子の吉村嘉一郎。そして彼を小突き回し、切腹を迫る藩士子弟たちの前に飛び出し、ともに土下座して嘉一郎をかばった大野千秋の姿。追憶しながら桜庭弥之助の脳裏には次第に、在りし日の吉村貫一郎の姿が浮かび始めた。それは貧しく、風采の上がらぬ姿とは裏腹に、藩校の助教としての限りない優しさと剣士としての峻烈さを併せ持った、不思議な人物の面影だった。

(第2話)

第二章 2話 第二章 2話

老境の実業家の脳裏に蘇る、若き日の吉村嘉一郎!

老境の実業家の脳裏に蘇る
若き日の吉村嘉一郎

記者の問いに答える実業家・桜庭弥之助…かつて南部の藩校で教授を務めた吉村貫一郎のもとで学び、また大野千秋や吉村嘉一郎の朋友でもあった彼の脳裏に、かつてのおぼろげな記憶が徐々に露わになる。文武両道に秀でた武士の鑑と語る貫一郎の記憶。そしてそれ以上に鮮烈によみがえったのは、父・貫一郎が脱藩した翌朝のこと…雪の降り積もる藩校の庭でで土下座し、皆に詫びる息子・嘉一郎の姿であった。

(第1話)

第二章 1話 第二章 1話

故郷へ残した美しい記憶 そして、果たせなかった約束!

故郷へ残した美しい記憶
そして、果たせなかった約束

南部藩大坂蔵屋敷での切腹を前に、吉村貫一郎の回想は続く。脱藩して江戸へ出たのち、食うや食わずで町道場の食客をし糊口を凌いだこと、そして新選組に加わり、ようよう郷里への仕送りができる身分になった頃の追憶…。その先に思い出すのは雫石の郷里に雫石に残した妻・しづのこと。やがて彼の追憶は、若き日の二人の出会いの場面へと移ろうのだった。

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