第六章

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(第2話)

第六章 2話 第六章 2話

かつての中間・佐助が語る、知られざる「江戸の」貫一郎

かつての中間・佐助が語る、
知られざる「江戸の」貫一郎

記者が次に訪ねたのは、新宿に一家を構える侠客「大野組」の親分…彼こそ、かつては大野次郎右衛門の中間をつとめた佐助だった。いまは堂々たる貫録のその男が語り始めたのは、次郎右衛門に命じられ、吉村貫一郎の脱藩を助けた思い出。そして偶然にも江戸表でその後の貫一郎と遭遇した記憶。彼は江戸での用心棒生活に見切りをつけ、新選組に身を投じる決意をしていた…だが佐助からその報告を聞いた次郎右衛門は、激しく彼を叱咤するのだった!

(第1話)

第六章 1話 第六章 1話

故郷へ残した美しい記憶 そして、果たせなかった約束!

貫一郎にだけ垣間見せた
次郎右衛門の涙の深淵

切腹を前に、南部藩大坂藩邸で吉村貫一郎の回想は続く。次に彼の脳裏に浮かんだのは、竹馬の友であった大野次郎右衛門の若き頃の記憶だった。それは先ほど切腹を命じた厳格な蔵屋敷差配役としての顔ではなく、貫一郎にだけ見せたやり場のない辛さを抱え涙する男の姿であった。そして次に脳裏に浮かんだのは…貫一郎の脱藩の決意を知った彼が、ひそかに中間の佐助に託し送ってよこした「道中手形」の記憶だった。

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