第六章

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(第5話)

第六章 5話 第六章 5話

生きる支えを失った大野の人生歯車が軋み始める

生きる支えを失った大野の
人生歯車が軋み始める

非情なる自らの差配で、かけがいのない友を死に追いやってしまった大野次郎右衛門。だが吉村貫一郎の自害によってその後の次郎右衛門の人生は、そして南部の運命すらも微妙に狂わされ、やがて取り返しのつかぬ破局へと転がるのだ。錦旗を掲げる薩長新政府に対し、穏健路線を歩むと思われた次郎右衛門は断固とした対応を主張し、南部は奥羽列藩同盟に加担して戦端を開くことに。そして…自らも鹿角口に出陣した次郎右衛門のもとに一人の若武者・吉村貫一郎の息子嘉一郎が飛び込んできた!

(第4話)

第六章 4話 第六章 4話

深夜、秘かに差し入れた 次郎右衛門の友情

深夜、秘かに差し入れた
次郎右衛門の友情

吉村貫一郎の助命を嘆願し、大野次郎右衛門に一喝された佐助。彼は寝に就いても眠れず、深夜に様子を見に奥座敷へ忍び、貫一郎の無事を確認する。戻り路で何気なく足を向けた台所で、彼はひとり黙々と飯を握る次郎右衛門と遭遇するのだった。これを貫一郎へ差し入れろ…と彼は佐助に命じた。一方すでに目覚めていた貫一郎は今しがた見た妻しづの夢を語る。彼は「死ぬ理由」を求め続け、たどり着いたのだった。だが翌朝早く、奥座敷に再び呼び出された佐助が目にしたのは、あまりに凄惨な光景だった…。

(第1話)

第六章 1話 第六章 1話

故郷へ残した美しい記憶 そして、果たせなかった約束!

貫一郎にだけ垣間見せた
次郎右衛門の涙の深淵

切腹を前に、南部藩大坂藩邸で吉村貫一郎の回想は続く。次に彼の脳裏に浮かんだのは、竹馬の友であった大野次郎右衛門の若き頃の記憶だった。それは先ほど切腹を命じた厳格な蔵屋敷差配役としての顔ではなく、貫一郎にだけ見せたやり場のない辛さを抱え涙する男の姿であった。そして次に脳裏に浮かんだのは…貫一郎の脱藩の決意を知った彼が、ひそかに中間の佐助に託し送ってよこした「道中手形」の記憶だった。

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