第七章

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(第3話)

第七章 3話 第七章 3話

箱館戦争の決戦を前に 参陣を求め訪れた一人の若者

箱館戦争の決戦を前に
参陣を求め訪れた一人の若者

かつての新選組隊士・竹中正助は「その日」の記憶を語った。無血占領した五稜郭に一人の若者が参陣を求めてやってきた時のことを。竹中正助はその姿に「吉村貫一郎が新選組の後を追って到着した」のかとさえ思ったと言う。だがその若者は自らを南部の百姓・権兵衛と名乗った。土方歳三は「名無しの権兵衛に用はない」と拒絶したが、若者は参陣を許されぬならばここで切腹する、と言って聞かない。そんな彼を押しとどめ、切腹などするな、拙者と共に死ね、と言い切る者も出現する。名は中島三郎助。元浦賀の与力で幕府海軍の生き残り…彼もまた忠義に殉じて死に場所を求め、箱館戦争に参陣した一人だった。

(第2話)

第七章 2話 第七章 2話

時代から消えゆく新選組隊士たち そして、箱館での最後の戦い

時代から消えゆく新選組隊士たち
そして、箱館での最後の戦い

大正3年東京神田の居酒屋・角屋。記者はかつて新選組の隊士・竹中正助と名乗っていた親父の許を再び訪れる。親父は機嫌よく迎えつつ、その後記者が取材し証言を得た元新選組隊士たちの消息を教えてくれた。永倉新八も、そして斎藤一もつい先日に他界してしまった。親父は記者が再訪した目的を敏感に察知し、自ら切り出し始める。「尻切れとんぼの尻尾」…確かめたいのは新選組の後始末、戊辰戦争最後の激戦地「箱館戦争」で起こったこと。そこで戦った吉村貫一郎の息子・嘉一郎の最期…だった。

(第1話)

第七章 1話 第七章 1話

かすれゆく貫一郎の意識 彼の眼前に現れた亡父は…

かすれゆく貫一郎の意識
彼の眼前に現れた亡父は…

大野次郎右衛門から賜った大和守安定ではなく、あえて馴染みの…使い潰して刀身も歪んだ古刀で腹を切った吉村貫一郎。次第に意識は遠のいていく彼の眼前に、やがて閻魔大王が現れる。自らの生前の所業を思い起こしつつ、覚悟を決め沙汰を待つ貫一郎だが大王は何も語らず、代わりに彼の前に現れたのは幼い頃に死別した、亡き父の若かりし姿だった。貫一郎は懐かしいその顔を前にして、心残りの問いを発するのだった。心を鬼にして多くの者たちを殺めた罪を、そして人を斬って金に換えた是非を…。

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