第二章

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(第8話)

第二章 8話 第二章 8話

南部を苦しめ続けたもう一つの宿命

南部を苦しめ続けた
もう一つの宿命

桜庭弥之助は、大野次郎右衛門が先導した末に勃発した南部の戊辰戦争への加担、秋田への出陣とその末に待っていた悲惨な結末について語った。だがそこで彼は不意に話題を変える。南部を襲った悲惨な運命。それは戦ばかりではなかった…「やませ」という冷夏をもたらす異常気象によって、南部は幾度となく飢饉という悲惨な境遇にさらされ続けてきた。そして大野も、吉村貫一郎も江戸末期に襲ってきた最大の災害「天保の大飢饉」を乗り越え生き延びた、宿命の落とし子たちだったのだ。

(第7話)

第二章 7話 第二章 7話

桜庭が語る、大野次郎右衛門の非情さが招いた最悪の結末

桜庭が語る、大野次郎右衛門の
非情さが招いた最悪の結末

勘定差配方を務め、南部藩の苦しい財政を支えた大野次郎右衛門は有能な人物ではあったけれど…桜庭弥之助は、彼を「快くは思わない」と言い切った。何より吉村貫一郎がその最期に藩の大坂蔵屋敷に駆け込んだとき、竹馬の友であった大野は非情にも吉村に切腹を命じたことが、桜庭には納得できなかったのだ。そしてそんな大野の意志が、結局は南部に不必要な戦と最悪の結末を招いたのだ…と、桜庭は怒りを抑えつつ、淡々と語るのだった…。

(第1話)

第二章 1話 第二章 1話

故郷へ残した美しい記憶 そして、果たせなかった約束!

故郷へ残した美しい記憶
そして、果たせなかった約束

南部藩大坂蔵屋敷での切腹を前に、吉村貫一郎の回想は続く。脱藩して江戸へ出たのち、食うや食わずで町道場の食客をし糊口を凌いだこと、そして新選組に加わり、ようよう郷里への仕送りができる身分になった頃の追憶…。その先に思い出すのは雫石の郷里に雫石に残した妻・しづのこと。やがて彼の追憶は、若き日の二人の出会いの場面へと移ろうのだった。

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