第五章

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(第4話)

第五章 4話 第五章 4話

父、大野次郎右衛門に見た 複雑な出自と吉村との絆

父、大野次郎右衛門に見た
複雑な出自と吉村との絆

大野千秋の回想は幼少期へと戻る。父・次郎右衛門の複雑な出自、「御脇腹」…つまり日蔭者として生まれた次郎右衛門が、希有な事情で南部の大身・大野家の家督を継承し、それゆえに人前では完全な謹厳実直ふりを見せねば許されぬ宿命を背負っていたこと。そして幼い千秋が偶然垣間見てしまった、本当の祖母に対する、次郎右衛門の思いやり。それはまた、父と吉村貫一郎一家を結び付ける不思議な絆でもあった。

(第3話)

第五章 3話 第五章 3話

満洲へ渡る大野の脳裏に吉村貫一郎の言葉が蘇る

満洲へ渡る大野の脳裏に
吉村貫一郎の言葉が蘇る

大野千秋は、父から託された紹介状をもとに、南部出身の医師・鈴木文弥と出会った。外科医として愚直に生き、生涯を庶民に捧げるその姿に触発され、自らも医業の道へと入る大野。やがて鈴木の許で励んでいた彼に、満州への医師派遣の依頼が入った。大陸の彼の地に、かつての荒廃した故郷・南部の記憶が重なり、大野は快諾する。そして瞼に甦ったのは、かつて幼き日々に教わった、吉村貫一郎の言葉であった…。

(第1話)

第五章 1話 第五章 1話

幼い娘・みつの面影が貫一郎に問いかける

幼い娘・みつの面影が
貫一郎に問いかける

南部藩大坂藩邸で覚悟を決め、切腹せんと刀を手にした吉村貫一郎の脳裏に、突然浮かんだのは、幼い娘・みつの面影だった。立派に切腹を遂げろと皆が励ましてくれる中、みつだけは涙を流しつつ死ぬな! と彼に叫んでいる…。やがて彼の追憶は、郷里に残した家族から南部盛岡の古刹・報恩寺の羅漢堂へと変わる。瀕死の思いで南部へ辿りついた貫一郎に、羅漢像たちは問うのだ。血だらけのお前は、何をして来たのか、と…。

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