江戸時代の五街道の一つで、江戸日本橋を起点に、幕府直轄下の奥州白河関(現在の福島県白河市)まで、27の宿場がありました。
江戸時代は物流が東北から蝦夷地(北海道)まで盛んになり、この白河関を中継地点にして、さらに白河以北の蝦夷(箱館宿)まで、合計114の宿場が置かれていました。ちなみの盛岡城下の盛岡宿は97番宿場になります。
→初出 第2巻p195
雫石は盛岡から西、現在の岩手県岩手郡にある町です。さらにその西は秋田県仙北市に接しています。
ここは本編では吉村貫一郎の妻しづ が、貫一郎の脱藩に際して親族を頼り、盛岡から疎開していたところでもあります。
ちなみに「在所」は「国元」「郷里」といった意味です。
→初出 第2巻p196